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「EdgeTech+ 2024」に出展します
スマートグラスを用いた支援技術のデモと、企業参加型授業を通じた大学との協力事例を展示
CICでは、島根大学との産学連携を通じて、スマートデバイスと情報通信技術を活用した障がい者支援や、センシング技術による自治体の支援について研究開発を進めています。
本展示では、進行中の研究開発プロジェクトからスマートグラスを用いた支援技術のデモの実施および企業参加型授業を通じた島根大学との協力事例もご紹介いたします。
私たちは、協賛や協業パートナーを探しており、様々な分野との連携を強化して研究の可能性を広げ、新規事業の創出を目指しています。
◆CICの展示内容詳細は、こちらを参照してください
https://f2ff.jp/etexpo/2024/exhibitors/detail.php?id=2656&lang=ja
イベント名称 | EdgeTech+ 2024 |
開催日時 | 11月20日(水)10:00~17:00 11月21日(木)10:00~18:00 11月22日(金)10:00~17:00 |
会場 | パシフィコ横浜(JASAパビリオン内) |
参加費 | オンライン登録制:無料(会期3日間有効) |
主催 | 一般社団法人 組込みシステム技術協会 |
参加申し込みURL | https://www.jasa.or.jp/expo/ |
2024年10月20日(日) に開催された「ETロボコン2024 エントリークラス大会」において、当社のチームが見事「総合優勝」を果たしました!昨年の優勝に続く、2連覇達成です。
競技部門では惜しくも1位を逃しましたが、当社ならではの走行を披露しました。バック走行による精密なショートカット、尻尾で看板を弾いてのゴール、寸分たがわぬ難所攻略 ――そのすべてが会場を沸かせ、大きな注目を集めました。
結果の詳細は、以下の通りです。
【結果】
チーム名 「CIC V FIRST」
総合結果 「総合優勝」
競技部門 「2位」 走行タイム:12.48 秒
モデル部門 「ー」 モデル評価:A
※ETロボコン2024公式の大会結果は、以下をご確認ください。
なお、当社の取り組みについて、
ETロボコン2024のホームページにも記事が掲載されていますので、
こちらもご確認ください。
・【株式会社CIC】循環型人材育成を採用するCIC
チームリーダーが語るETロボコンエントリークラス全国制覇への道
当社は、中部支店で、2005年に「KES・環境マネジメントシステム」認証を取得して以来、環境への取り組みを継続してまいりました。
このたび、14回目となる更新審査に無事合格しましたことをご報告いたします。
環境に配慮した企業活動は、持続可能な社会の実現に不可欠です。
今後も引き続き、持続可能な社会の実現に向けて、環境保全活動に積極的に取り組んでまいります。
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CICのチャレンジ |
チャレンジプロジェクト
CICには、社内公募によりアイデアを募り、採用されたアイデアをプロジェクトとして立ち上げ実現できる制度(チャレンジプロジェクト制度)があります。企業が事業継続していくためには、新しいことにチャレンジする企業風土を醸成することが大切です。この制度は、新事業の創設や新技術の習得など、当社がより成長していくきっかけとなることを期待しています。 |
ユニバーサルデザインへの取り組み
今回は、スマートグラスを活用した新システム「SUB GLASSES」を開発した、「ユニバーサルデザインへの取り組み」プロジェクトについて紹介します。プロジェクトメンバーの森氏、後藤氏、武藤氏、髙島氏、Prabu氏、Gopinath氏、土取場氏に話を伺いました。
スマートグラスと、スマートグラス上に表示されるアプリ
スマートグラスで聴覚障がい者のコミュニケーション支援へ
Q1: プロジェクトの背景と目的を教えてください。
森:
近年、SDGs(持続可能な開発目標)が企業価値の新たな潮流となり、ユニバーサルデザイン(UD)の考え方が注目を集めています。ユニバーサルデザインとは、年齢、性別、国籍、障がいの有無にかかわらず、誰もが使いやすいデザインを指します。特に、新型コロナウイルス感染症の拡大によりマスクを着用する機会が増えたことで、聴覚障がい者がコミュニケーションに困難を感じる場面が増えました。その状況を解決するために、スマートグラスを活用したシステムを開発することにしました。
音声認識技術を使って、相手の言葉をスマートグラスに表示することで、手ぶらで相手の顔を見ながらコミュニケーションが取れるものを作りたいと思いました。
システムの概要
本プロジェクトの目的は、「ブランディング」に挑戦することです。CICの製品として、どのような製品を作るのか、どのようにプロモーション活動を実施するのかを考え、実施しました。
国内外の4つの拠点、部門を超えて連携する体制へ
Q2: プロジェクトの体制を教えてください。
森:
次のように、愛知県、神奈川県、島根県、インドのチェンナイの4つの拠点のメンバーがいます。いろいろな部門が協力して実施できました。オフショア開発としての知見も得ることができました。
プロジェクトチーム体制
最初に、日本のチームで日本語の字幕表示機能を開発した後、インドのチームに引継ぎ、多言語機能の開発を実施しました。
初めてのAndroid開発プロジェクトにおける挑戦と学び
Q3: Android開発を通して学んだことは何ですか?
後藤:
Android開発のノウハウがなく、0から始めるプロジェクトは初めてでした。プロジェクトの進行に不安もありましたが、最終的にはスケジュール通りに、必要な機能を組み込んだ状態でインドのチームに引き継ぐことができました。結果として、とても良い経験になったと感じています。
チャレンジプロジェクトでなければ、ほぼ関わることがなかったと思われる「スマートグラス」を直接触りながら開発しました。「スマートグラス」を取り巻く状況や今後の展望を知ることができたのは非常に有益でした。また、Android開発の基本を身につけるだけでなく、全く未知のものに挑戦することの難しさや楽しさを経験できました。
インドのチームに引き継いだ後も時折、森さんから進捗状況を伺っていましたが、順調に進んでいるようでした。森さん、髙島さん、馬渕さんの協力もあり、引継ぎに関しても問題なかったようで良かったです。
インドのチームとの共同開発とユニバーサルデザインの学び
Q4: プロジェクトの進行についてはいかがでしたか?
武藤:
インドのチームと共同して開発し、島根大学の研究技術発表会へ参加、最終的にVuzixアプリストアへリリースできたことは非常に良かったです。関係者の皆さま、ありがとうございました。
各プロジェクトメンバーの拠点が離れていましたが、Teamsを使用して日々の進捗、課題共有、機能のアイデア出しができました。(機能や画面デザインに関しては、グループウェアの掲示板などを利用して部や社内全体に展開し、アイデアを募集すれば、より良かったと思います。)
後藤さんとは異なる実機で開発していたため、密にコミュニケーションを取り、製造した箇所の動作確認をお互いに実施することで、製造時における機種依存の不具合を事前に防ぐことができました。
反省点として、計画していたアジャイル開発が実施できなかったことが挙げられます。キックオフなどでアジャイル開発の知識共有や役割(スクラムマスターなど)を明確にするべきでした。
今回のチャレンジプロジェクトを通じて、ユニバーサルデザインの考え方を学ぶことができました。この考え方は、今後のプロジェクトでも役立てていきたいと思います。
プロジェクトでの学びと感動の経験
Q5: プロジェクトで学んだことは何ですか?
髙島:
キックオフでプロジェクトの概要を聞き、SDGsやユニバーサルデザインを意識した背景に心を動かされました。スマートグラスを装着するのも初めてだったので、携わることが決まったときは気持ちが華やぎました。
後藤さん、武藤さんが作成してくださった引継ぎ資料のおかげで、インドのチームとの連携がスムーズに行えたことは非常に勉強になりました。今後のプロジェクトにおいても、ドキュメント作成の参考にさせていただきたいと感じました。
アプリ内で使用する翻訳ツールを検討する際、調査の観点や優先順位の付け方を学び、それを実践することができました。
開発している様子
インドのチームから見たプロジェクトの成功要因
Q6: インドのチームから見て、プロジェクトの成功要因は何だったと思いますか?
Prabu:
The specification document was very clear, with images explaining the customer expectations and business needs. This clarity helped the development team understand the requirements thoroughly and avoid any rework.
(仕様書は、顧客の期待やビジネスニーズを説明する画像付きで非常にわかりやすいものでした。これにより、開発チームは要件を十分に理解し、再作業を避けることができました。)
Having Takashima-san handle communication allowed us to convey points more efficiently, saving time.
(髙島さんにコミュニケーションを担当してもらったことで、ポイントをより効率的に伝えることができ、時間の節約にもなりました。)
Integrating Google’s ML Kit into Android instead of using the Google API for translation showed good performance. The proof of concept (POC) helped us choose the best option.
(Google API翻訳を使用する代わりに、GoogleのMLキットをAndroidに統合することで良好なパフォーマンスを示しました。POCは最適なオプションを選択するのに役立ちました。)
Gopinath:
The most time-consuming aspect of the poster production was the catchphrase 「Global Talk, Local Touch」. The entire team in India considered it together. I think we came up with a good catchphrase
(ポスター制作の中で一番時間をかけて検討したことは「Global Talk, Local Touch」というキャッチフレーズです。インドのチームみんなで検討しました。よいキャッチフレーズができたと思います。)
インドのチームとの協力
スマートグラスを用いた障がい者支援プロジェクトの進展と展望
Q7: 今後の大学との共同研究について、教えてください。
土取場:
大学の障がい者支援を研究テーマとしている研究室に本プロジェクトの取り組みを説明し、「スマートグラスを用いた障がい者のコミュニケーション支援」というテーマで共同研究を実施する運びとなりました。デモ動画の作成や資料の提供など、関係者の皆様ありがとうございました。
2024年2月に大学の研究技術発表会に参加し、本プロジェクトの取り組みを紹介させていただきました。スマートグラスという先進技術と実機を持ち込んでデモを行ったことで、多くの企業や学生に興味を持っていただきました。会場の雑踏の中では相手の音声が認識しにくいこともありましたが、認識精度やスピードはリアルタイムでのコミュニケーションを取るのに全く問題ないレベルでした。
大学の研究技術発表会での展示
スマートグラスは今後スマートフォンに取って代わるデバイスとも言われており、実際、開発当初に比べて多くのメーカーから新製品が発売・発表されています。引き続きスマートグラスをはじめとするスマートデバイスの研究を進めていきたいと思っています。
今回開発した、スマートグラスアプリ「SUB GLASSES」について
アプリ名「SUB GLASSES」の「SUB」は字幕(Subtitle)から取っています。 アイコンの「うさぎ」は、うさぎマーク(耳の不自由な友だちとも楽しく遊べると認められたおもちゃ)から、髙島さんにデザインしてもらいました。 |
開発したスマートグラスアプリは、下記のVuzix アプリストアにて公開中です。
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■Vuzix アプリストア 「SUB GLASSES」
https://apps.vuzix.com/app/sub-glasses
Global Talk, Local Touch
スマートグラス向けの新感覚コミュニケーションアプリです。
会話の内容がリアルタイムに字幕表示され、話す言語の違いや聴覚障がいの有無に関わらず、スムーズな対話を実現します。
【特徴】
・リアルタイム字幕表示
・多言語対応(音声認識、翻訳共に59言語から選択可能)
・スマートグラス単体での動作
・ユニバーサルデザイン/包括的なコミュニケーション促進
"SUB GLASSES"は、コミュニケーションを革新し、異なるバックグラウンドや言語環境の人々とのスムーズな対話を実現します。
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2025年卒の新卒採用は終了いたしました。
たくさんのご応募、誠にありがとうございました。
多くの学生のみなさまに当社に興味を持っていただき、心からお礼申し上げます。
なお、2026年度新卒採用の情報につきましては、詳細が決まり次第ご案内いたします。
2024年7月6日、「CIC Award 2024 表彰式」 を開催しました。
この表彰式は、毎年、会社への功績や貢献の大きいプロジェクトを表彰するものです。
今年も、数々の優れたプロジェクトがその功績を認められました。
受賞者の集合写真を掲載いたします。受賞者の皆様、おめでとうございます。
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株式会社CICは、これからも一層の発展を目指し、社員一同力を合わせて邁進してまいります。